CELINE 04 mens 2020ss

こんにちは。今回は、前回に引き続き、僕が一番好きなデザイナー、Hedi SlimaneによるCELINEの最新コレクション、2020ss (spring summer) についてお話したいと思います✌️

エンタメ的には、BLACKPINKのLISAがショーに来て話題になりました。HediはLISAをとても気に入っていて、全てのショーに招待していたり、様々な広告で彼女を起用しています。LISAはまさに、CELINEのミューズです。
余談ですが、他のブルピンのメンバー、JISOOはBURBERRYの、ROSÉはSaint Laurentの、JENNIEはCHANELのミューズを担当しています。恐るべしブルピン。ちなみに僕はLISAとJISOOが好きです。

話を戻しましょう。HediによるCELINEの4シーズン目、Mens 2020ssのショーは、2019年6月23日に、フランス・パリのアンヴァリッドで行われました。

ショーのフィナーレ、前モデルが一斉に出てきて歩く、Hediといえば、な演出。

Hediといえば、激細のスキニーパンツですが、CELINEのデザイナーに就任してからは、ストリートが流行していることを踏まえてか、CELINEの伝統を踏まえてか、少しゆったりめなコレクションでした。

CELINE就任後初めてのコレクション、2019ssのファーストルック。ジャケットはレクタングル(シェイプのない真四角のシルエット)で、パンツは2プリーツが入ったハイウエストのテーパードパンツがメインでした。
CELINE就任後2シーズン目の2019aw。レクタングルジャケットは更にゆとりを持ち、着丈が長くなりました。パンツに関しては、更に太く、更にハイウエスト。8~9分丈のレングスにレンジャーブーツという合わせが主流でした。僕の好みとはかけ離れていたんです。
4シーズン目、2020ss 最後のルック
ちなみに、1シーズン目はメンズレディース合同の2019ss。3・5シーズン目は、レディースの2019aw、2020ssでした。

4シーズン目の今期、2020ssはどうだったのでしょうか!

毎回、ロックミュージシャンのライブのようなギラギラとした証明の演出で始まる彼のショー、今回も、赤い幕に覆われたボックスに、ギラギラな光を反射して輝くラメ入りのスーツを着たモデルからショーが始まりました。

2020ss ファーストルック

暗闇から一変、テンポの良い音楽(BODEGAの”NAME ESCAPE”)に合わせて照明がつき、現れたのはキラキラ輝くスーツルックのモデル。ヘアスタイルはCELINEでは定番化している、前髪パッツンサラサラ系マッシュ系ヘア、少し今期はロングヘアでしたね。

さて、ここで思ったわけです。どんなパンツが来るのか来るのかと待っていた訳ですが、、。

えーと。このシルエットは何?

この疑問は、3ルック目で明確に解決されたのでした。

2020ss 3ルック目。ブラウン系のストライプダブルのジャケットに、デニムオンデニム。胸元には花を添えて、胸元は開けて。

フレアパンツか!!!かっこよすぎ!!!!

本気で興奮しましたね。深夜3時、ベッドの中で、叫びそうになりましたよ。ヲタクかって?そんくらいかっこいいんだよ。

ダブルの金ボタンブレザーに、ヴィンテージライクなミリタリー系シャツ。フレアパンツ。CONVERSE系のスニーカー。

Hediのクリエーションは、常にロックスターからインスパイヤーを受けていて、ボブ・ディランだったり、デヴィッド・ボウイ、ローリング・ストーンズ、ニルヴァーナらのスタイルをそのまんま落とし込むことがあったのですが、今年も、インスピレーションになった人物がいます。僕の憧れの人です。

フランスを代表するシャンソン歌手、Serge Gainsberg(1928-1991)。かなり古い方ですが、今でもフランスでは、「hotな男」として若者の間でも人気があるそうです。

左がSerge Gainsberg

色落ちしたフレアパンツ、胸元をあけたシャツ、ほら、まんまでしょう。

彼は、簡単に言えばモテすぎて、女を乗り回したサイテーな男なんですが、男心くすぐられるような、醸し出すエロオーラがたまらなく憧れるんです。

メンズでかごバッグ?

Serge Gainsbergの他にもう1人、インスピレーション源になった人物がいます。この胸元の空いたTシャツとかごバッグといえば、、

左がJane Birkin 右がSerge Gainsberg

Serge Gainsbergの3人目の妻、Jane Birkinです。彼女のスタイルといえば、ノーブラにTシャツ、デニムにかごバッグでした。

2020SSは、世代を超えて愛されているこのファッショナブルを極めた夫婦にインスピレーションを受けたシーズンとなりました。

ちなみにかごバッグはあるアーティストとコラボして文字や、絵が入っています。確か12万円くらいです。高いけれど、真似したくなりますね。
少しキザな、エロいSerge風スーツスタイル。
フレアパンツの全盛期、70年代からもインスパイヤーを受け、ジャケットのシルエットは着丈が長めに。
フランスの自由さ、いい意味での雑さを絶妙なバランス間で表現したルック。

ちなみにジャケットですが、2019ss・awから変更され、高いウエストの位置でシェイプがかけられ、かなり足が長くエレガントに見える、フレンチなディテールが取り入れられています。これもまた70年代ぽいですね。

もうひとつ、インスピレーション源というか、テーマがあると考えています。それは、「アメリカのロックスターに憧れたフランス人」です。

全モデルが、アメリカで、特にトップガンのトム・クルーズから大流行したアビエーター(ティアドロップ型)のサングラスをかけています。また、時に見られるCONVERSE風なスニーカーと色落ちしたデニムというアメリカンな組み合わせの上に、ジャケットでドレスダウンをしたスタイルはまさにフレンチ全開。

光り輝く金ボタンの白のジャケットは、まさにロックスターそのもの。ドレスライクなものをデニムに合わせるのは、まさにフレンチの王道、ドレスダウンですね。

そしてこちらはラストルック。CELINEの由緒ある規律正しさやドレススタイルを、Hedi風に仕上げた至高のタキシード。70年代風のジャケットとフレアパンツの組み合わせ。最高です。

フィナーレ。

CELINE 2020ss。

僕は、CELINEでのHediのコレクションの中では最も好きなシーズンであるとともに、春夏のコレクションでいうと、トップで好きです。フレンチ、Serge Gainsberg、ロックスター、アメリカン。僕の好きなところど真ん中です。

2020年の2月下旬にParisに行くので、その際には例のフレアデニムを買おうかなと思います。うきうき。

ちなみに、このシーズンの新作は、12月上旬から既に発売開始されてます!ぜひ、公式サイトでご覧下さいな

ショーのフィナーレ後、ほんの少しだけ姿を見せたHedi Slimane。実は私服はいつもこの感じ。彼の私服についてはまた今度お話しますね。

いかがだったでしょうか。服好きな人も、そう出ない方も、楽しんでいただければ幸いです。そして、彼の素晴らしさが伝わったら、何よりです!

またお会いしましょう。ありがとうございました。

投稿者: Kohtaro

2000年10月25日生まれ 神奈川在住 大学一年生です ブログでは、僕が大好きなファッションと、それに関わる映画、音楽、文化についてお話をしています

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